STAFF BLOG
みなさん、おはこんにちこんばんは。
最近はネットで漫画ばかり読んでます高木です。
ブログのネタを読書録にすると、強制的に読書できるのでおススメです^^
今日は、たぶん何度も聞いたことある本。
「嫌われる勇気」
普通の感想は書いてる方がたくさんいるかと思いますので、
今日は何故この本がこんなにヒットしてるのかを私なりに分析してみようと思います♪
1.説教臭さを感じない対話・ストーリ―式
哲学書の入門書として世界的に有名で、中学生の英語の教科書にも題材として使われている「ソフィーの世界」という本はご存知でしょうか?
こちらの本は【哲学】という小難しそうな分野を1人の少女を主人公にしてファンタジー小説にすることにより、主人公であるソフィーと共に哲学の世界を学べるという初心者に優しい本です。
「嫌われる勇気」も同じく1人の青年が1人の哲人の元へ訪れ対話しながら、アドラー心理学の気づきを得ていく。
そんなストーリー構成で書かれています。
その為、何もわからない状態で読んでも、主人公に感情移入しながら読むことにより理解が進んでいくところが大変読みやすく、普段ビジネス書を読まない人でも小説感覚で読めるところがヒットの要因ではないでしょうか。
また、対話式というのはブログなどでも読みやすくなる技法の一つです。
例えば、HPでよくあるQ&Aもそうですね。
同じことがつらつらと書き綴られているより、商品やサービスの疑問が読みやすくないですか?
あれは、
・QとAで仕切られてて内容がわかりやすく整理されている。
・自分が疑問としてすぐに出てこなかったところも分かる。
他にも私的に大きな理由かなと思うので「第三者が質問してる」と錯覚出来るというところが大きいのではないかと思います。
皆さん、本を読むのって作者の想いを読者が受け取るという形ですよね。
そうなると、耳が痛い言葉や自分に当てはまらないことも、ダイレクトでぶつけられます。
この「嫌われる勇気」の元となっているアドラー心理学の考え方も、読む人によっては「そんなん分かってるよ」「ほっといてくれ」「出来ればやってるよ!」と耳が痛くなるようなことも内容に含まれています。
人によっては、その居心地の悪さを本の評価にしてしまったり、他の人にうまく薦められなかったりすることもあるでしょう。
しかし、対話・ストーリー式なら?
怒られてるのは主人公であり自分ではありません。
あくまで主人公に【共感】という形での学びであり、自分の内面的の触れられたくなかったところを抉られるような錯覚は少なくて済むわけですね。
むしろ抉られてる主人公に同情するような立場で読めることでしょう。
そう!第3者視点で読めるのが、この本が初心者の方にオススメしやすいポイントかと思います。
ここまで書いて、今回の私のブログも対話式にしときゃよかったと後悔(笑)
2、誰もが気になるタイトル
当たり前ですが、タイトルって大事です。
この本が「アドラー心理学をストーリー式で解説したから、初心者にも分かりやすいよ!」というタイトルだったらどうでしょう?
多分、1万部も売れてないんじゃないかと思います(笑)
「嫌われる勇気」
まず、「嫌われる」これだけでもドキッとさせられますよね。
世の中、嫌われるの大好き!なんて人はいません。
そうなるとターゲットが読書層だけでも9割は当てはまります。
更に「勇気」
自己啓発コーナーに来る人が心惹かれる言葉ですね!
「嫌われる勇気」
この6文字だけで、
「嫌われるのって勇気がいるの?」
「嫌われる勇気があるとどうなるの?」
「え、嫌われた方がいいってこと?」
「嫌われたくなくて悩んでるのに…」
など、人それぞれ様々は疑問が湧いてきませんか?
そんなタイトルつけられたら、手に取ってもらえる確率も上がりますよね!
手に取ってもらえる=購入の確率も上がるとなります。
この少ない文字の羅列で人の感情を揺さぶる。
このタイトルつけた人は天才だ!とさえ思います。
ちなみに、私が秀逸だな!と思うタイトルを生み出してる番組が一つあります。
ズバリ!国民的アニメの「サザエさん」です。
私がすごいな!どんな内容やねん!?と気になって仕方なかったタイトルをいくつかご紹介します。
「ワカメの抜け殻」
「もう1人の父さん」
「カツオがブラジャー」
「おれは強盗」
「マスオ恐怖のシャッター」
キャッチ―とかそういうレベルじゃないことタイトルセンス。
子どもの頃は何とも思わず見ていたのが不思議でなりません…( ゚Д゚)
このタイトルセンス欲しい~!アニメの演出家に弟子入りしたい~!
皆さんも、ブログ書くときに是非サザエさんを参考にしてみてくださいね♪(嫌われる勇気関係ないですね笑)
3、時代のニーズとマッチしている
かつての年功序列や上下関係などの時代は終わり、組織より個を優先する時代に移りつつある日本。
アドラーは教育において「叱る」だけでなく「褒める」ことも否定しています。
また、「一度決断したことは最後までやりましょう」など子どもの頃に親に言われるような事も否定しています。
みんなと仲良くする=良い子
そんな概念を覆される内容です。
上の人間の言うことを聞いて嫌われないようにしていれば幸せになれる。
そんな事が夢物語な時代になってきました。
良い例なのはブラック企業ですね。
上司に好かれるために、飲み会に行き、雑用をして、人のために仕事をしても出世はできません。
そんな時代だからこそ「嫌われる勇気」が必要になってくるのではないでしょうか。
この本も、年代が上の世代より若い世代の方に購入されているようです。
ゆとり教育、褒めて伸ばす教育、そんな教育をされてきた世代の何となく感じる疑問や不安。
それをズバッと哲人にぶった切られる様子を共感できるのが、この本が売れた理由かもしれません。
いや、ほんと。こんな感じ続けて病んじゃうくらいなら「嫌われる勇気」もちましょう!
いかがでしたか?
長くなってしまいましたが、少しでもこの本の魅力が伝わりましたでしょうか?
エニシア名駅店には「嫌われる勇気」などのヒット作以外にも様々な本がございます。
お仕事で立ち寄って頂く以外でも、読書の時間作りとして是非ご利用ください^^
今なら、入会金0円キャンペーン中です!!!!