REAL VOICE
自分の経験を意味あることに繋げたい
【会員様紹介】金指令枝 様
こんにちは、静岡マルイ店です。
今日ご紹介する会員様は、
金指令枝（かなざしよしえ）様です！
金指様は建設会社の事務員として総務の仕事をされていて現在、社会保険労務士の資格を取るために勉強されていて、勉強の時エニシアをよくご利用いただいています。
明るい笑顔と前向きなキャラクターが魅力的な金指様ですが、実は去年脳腫瘍と甲状腺の癌を経験し、今年は旦那様との離婚を決めるという、波乱万丈な人生を歩んでいる方です。
今回は、ご自身の闘病経験についてのお話を聞かせていただきました。
去年、脳腫瘍と甲状腺の癌になり二度の手術を経験した金指様。病気になったとき、「なんで自分ばかりこんな目に遭うんだろう」「もうだめだ」と何度も思ったほど苦しい思いもしたそうです。しかし、その一方で「病気になったから感じたこともある」とも話してくれました。
金指様は、両親共に癌になり大学時代に父を亡くし、現在家族はお母様と金指様のお二人。自身の病気を「自分だから乗り越えられた。」と話す言葉は、今回経験されたご自身の病気だけでなく大変な思いをしたことがあるからこその重みがありました。
『病気になって感じたこと』
闘病生活を送っているとき、”今回のように長い間休んでしまうことがまた起きるかもしれない、周りに迷惑をかけたくない”という思いから「会社を辞めよう」と思っていたそうです。
でも、そんな金指様に会社の人たちは「待ってるよ」「大丈夫だよ」と優しい言葉で励ましてくれて、
会社の上司も、「仕事を続けたいんなら、構わないんだよ」と言ってくれたそうです。
「会社の人たちがこの言葉をかけてくれたことが本当に嬉しかった」と金指様は話してくれました。
病気の時、金指様の心の支えになったのが会社の人たち、友人、家族の優しさだったといいます。
周囲の優しさを心の底から感じられたのは、病気だったからこそ。病気が必ずしも悪いだけのものではない、と感じられたのはこの経験があったからだそうです。
そして、苦しい時に支えてくれた周囲の人たちへの感謝の気持ちを、今度は別のかたちで返したいとも話してくれました。
『これからに活かしたい』
闘病生活を経て、これからどんなことをしたいのか？聞いてみたところ、大きく2つあるそうです。
1つ目は、働きながら癌治療をしている人のサポートをしたいとのこと。就労者が癌になったとき、最も困るであろう「仕事」の問題。何が最良の方法なのか、見つけるためには法的知識やサポートのための資格が必要になります。そのため、金指様は現在社会保険労務士という資格を取るための勉強をしています。
２つ目は、癌の方の話を聞いたり、自身の経験を話して癌の方を元気づける活動をしたい、といいます。自身が病気の時「ただ話を聞いてほしかった」ことがあったといいます。自分と同じように苦しんでいる人がいたら、ただ話を聞いて、時には自分の経験を話して「頑張ろう」と思ってほしい、と話してくれました。
最後に
金指様と話しているとき、「自分は生かされている」という言葉が印象的でした。死を間近に感じる経験から感じたのだろうと思いますが、生かされているとは、「生きている意味がある」という言葉にも言い換えられると思います。私は、死を間近に感じることも生かされていると感じたこともありません。でも、「生きている意味」は見つけられるだろうと、金指様とお話ししていて思いました。
病気の経験を、癌治療しながら働く人をサポートする仕事や、病気の人を元気づける活動をすることにつなげるなど、金指様は自分の経験を意味あることに繋げようとしています。過去の経験をこれから先に活かすこと。金指様とのお話で学ぶことができました。
今回はお忙しい中、インタビューに快く応じてくれてありがとうございました！金指様が無事資格取得ができることを心よりお祈り申し上げます。
