STAFF BLOG
前回のブログがなかなかのPVを叩き出してくれましたので、今回もチームについての話題となります。国内のコワーキングスペース事業では、最速のスピードで成長している弊社。その1号店の体制やら考え方について綴ってみたいと思います。
私の経験上、エニシアに限らずコワーキングスペースの業務というのは恐ろしいほどマルチタスクです。ルーティンワーク、事務作業、ユーザーとのコミュニケーション、クリエイティブワーク…さらに、小規模なところであれば財務や経営全般に関わるところまで行う必要があるでしょう。生ぬるい気持ちでは務まりません。
ある程度の分業体制が出来上がった今のエニシアでは、全体を俯瞰する立場の人が一人か二人いれば回るな、というのが率直な感想です。
昨年12月からチーム制を導入しており、チームリーダーがチーム内を統括するという体制になっています。以前は、【店長>各スタッフ】という構図しかありませんでした。断っておきますが、その時代を否定するつもりは全くなく、あのグダグダな状態からちゃんとした組織を作り上げてくれた前任の店長には本当に感謝しております。それがあるからこそ今の「チーム制」がきちんと機能しています。(もちろん、優秀なメンバーがふるい分けられた&集まってきた、という面が最も大きいのは言うまでもありませんが。)
今では、一つのプロジェクト(丸の図形に相当)に対し、店長や担当するチーム、特定のメンバーが関わっていく、という体制が整いました。
イベント開催、ビューティー事業、マッチング推進など、各プロジェクトに合わせて必要なメンバー・チームをアサインしていく、という基本的なスタイルが確立されたところです。
全員で集まるミーティングは月に2回だけです。浜松店に限って言えば、店舗を拠点にしているメンバーも多いので、8人いる内の5〜6人は毎日顔を合わせるぐらいの感じですね(笑) コミュニケーション密度は高いですが、事業やサービスに関するブレストなどは全員が集まるミーティングで行うようにしています。
一回だけやってやめたのが、「各チームがやったことを報告する」時間。最初は「シェアするためにやったほうがいいんじゃない?」とも思いましたが、「あ、時間のムダになるだけじゃん」とのことで即刻廃止に(笑)
全員の貴重な時間を確保しているわけなので、「本当に全員で議論すべき」ことだけをやっています。
メルカリのプロダクトマネージャーを努める伊豫健夫氏は、「端的に余計なものは3つ。それは 説得・ツッコミ・心配だ」と語っています。
(※2016年10月に開催された「Japan Product Manager Conference 2016」にて)
●説得→アイディアが出たら、担当者を決めてとりあえず実行。
(実際に、12月以降のミーティングで出てきたアイディアはほぼ全て実行されています。結果を見て中止したものも勿論ありますが。)
●ツッコミ→必要のない口出しはしない。
(例:私はデザイン案件の統括はしていないので、フライヤーのデザインそのものに口出しはしませんが、内容が違っている時は指摘します。)
●心配→効果測定とコミュニケーションで心配を減らす。
(一人で抱え込みがちかつ心配性な私ですが、数字を追っていくことと日々のコミュニケーションで情報を取りに行くことを心がけています。)
まとめ
コワーキングスペースで働くのは楽と思われがちですが、実際にはありとあらゆるスキルが必要となります。多店舗展開しているところであればなおさら。ただ言われたことをやるだけでは成長は期待できません。
次回のブログではコミュニティマネージャーに関して記事を書いてみようと思います。弊社では「コミュニティマネージャー」という名称を使用していませんが、同じような取り組みは行っています。