REAL VOICE
【会員様紹介】日本生まれ英国育ちのデザイナー、レイン沙亜良さん
今回ご紹介させて頂く会員様は、レイン沙亜良さんです。
沙亜良さんは現在、デザインのお仕事をしていらっしゃいます。
チラシの作成や、
アルバムのカバー、
マグカップ、
などなど様々な作品を作っていらっしゃいます。
どの作品も細かいところまで描かれていて、ついつい見とれてしまいます。
そして最近では3Dの技術を駆使した、”モックアップ”と呼ばれる作品も手掛けていらっしゃるそうです。
モックアップとは、実物とほぼ同様に似せて作られた模型のことで、
自分で作成したデザインを、3Dを使い、実際にできたイメージとして見れるというものです。
例えば、こちらのワンピース。
実物を写真で撮ったものに見えますが、これは3Dの技術を使い、デザインした模様をワンピースに写している作品なのです。
本当に存在しているかのように見えてしまいます。
部屋の装飾も、モックアップで、簡単にイメージがついてしまいます!
3Dすご過ぎです。。。
時には最新技術を駆使し、作品を作っていらっしゃる沙亜良さん。
実は3歳のころから約22年間、イギリスで暮らしていらっしゃったそうです。
「父がイギリス人だったこともあり、3歳からイギリスのスコットランドで暮らしていました。
ただ、母は日本人で、家の中では日本語で話していたので、日本語も普通に話せます。
学生時代は、小さい頃から絵が好きだったので、デザインの大学に進学し、ファッションデザインを学びました。
卒業してからは、カバンを取り扱う会社に就職し、店内のディスプレイや、宣伝広告、チラシの作成などを行っていました。
その後別の会社に転職し、シルクスクリーンと呼ばれる印刷の技法を使い、実際に作品を作ることにしました。
その仕事が慣れてきたとき、”一人でもやっていけるかな”という感覚が自分の中に芽生えてきました。
しかし、祖母の体調が良くないという話を聞き、
“おばあちゃんの近くにいてあげたい”
という想いから、日本に帰ってくることにしたのです。
ただ、夫はスコットランドの出身なので、悩む部分もありました。
しかし夫に、”日本に帰ろうと思っている”と告げたところ、”僕も一緒に行くよ”と言ってくれたので、2人で母の実家がある浜松に住むことになりました。
夫は映像関係の勉強をしていて、今は3Dを使った作品作りの手伝いをしてもらったりしています。」
3歳から約22年間住んでいたイギリスを、”おばあちゃんのために”、という想いから日本に帰ってくることにした沙亜良さん。
優しい方というのが、お話を進めさせて頂く中でもたくさん感じました。
そんな優しいお人柄は、沙亜良さんの作る作品にも現れていると思います。
模様を作るのが好きという沙亜良さん。
細かいところまで丁寧に描かれている作品の数々。
どの作品にも、優しさや暖かみを感じます。
それらを自然と表現できる沙亜良さんの作品は、これからより多くの人に愛されていくのではないかなと感じました。
「私はイギリスと日本の両方の文化に触れて育ってきました。
ただ、イギリスにいた頃から、1年に1度ほど日本に行くことがあったのですが、
いつも日本に行くときは、”遊びに行く”というよりかは、”帰る”という感覚でした。
イギリスにいた時間の方が長かったのですが、どちらの感覚も大切にしていきたいと思っています。」
日本とイギリス、どちらの文化も素晴らしいと語る沙亜良さん。
素敵な人柄と、2つの異なる文化を受け入れている沙亜良さんだからこそ、素敵な作品が生まれていくのではないでしょうか。
是非、皆さんにも触れて頂きたいと思います。